ワイモバイルでeSIMを使うには?注意点・対応機種・活用方法を紹介

ahamoやLINEMOといった新ブランドに埋もれがちですが、実はワイモバイルも新しくeSIMに対応となりました!

大手キャリアよりスマホ代が安いので、ワイモバイルに注目している人も多いのでは?

ただし、ワイモバイルでeSIMを使う際にはいくつかの注意点があります。

それらの注意点を知らないと、時間だけが取られて損をするハメになることも。

そこで本記事では、ワイモバイルのeSIMを使う際の注意点や対応機種について解説していきます。

※記事内の価格はすべて、2021年3月時点における税込金額です

ワイモバイルでeSIMを使うときの料金プラン

ワイモバイルでeSIMを使うときの料金プランは、通常の申し込みとまったく同じです。

プラン内容を詳しく知らない人もいるかと思うので、おさらいしておきましょう。

ワイモバイルの新プラン税込)

プラン名シンプルSシンプルMシンプルL
データ通信量3GB15GB25GB
月額基本料2,178円3,278円4,158円
家族割/複数回選割-1,188円-1,188円-1,188円
割引適用後990円2,090円2,970円
速度制限時最大300Kbps最大1Mbps最大1Mbps
通信方式4G/5G(高速大容量5Gは限定エリアで提供)
通話料20円/30秒
通話オプション10分かけ放題:770円、24時間かけ放題:1,870円

ワイモバイルはプランSに旨みあり

今注目を浴びているahamo、povo、LINEMOといったオンライン限定ブランドは、いずれも「20GBまで使えて月額料金が3,000円以下」という点が特徴です。

確かに、毎月20GBくらい使うスマホユーザーにとってはちょうどいいプランでしょう。

しかし、屋外でYouTubeをガッツリ見るような使い方をしない限り、なかなか月20GBは使いきれません。

「私は3GBで十分」という人もかなり多いはずです。

3GBで十分な人にとって、ワイモバイルのシンプルSはまさにうってつけの料金プランです。

シンプルMとシンプルLに関しては、LINEMOやahamoと比べて、データ容量・価格の面で劣っており、「店舗サポートあり」以外にメリットは見当たりません。

そのため、ワイモバイルのeSIMを使ってスマホ代を節約したい人はシンプルSを選ぶのがおすすめです。

ワイモバイルでeSIMを使うときの注意点5個

それでは本題に入ります。

eSIMを使うときの注意点について、スマホ初心者の人にもわかるよう丁寧に解説していきます。

まだ日本では馴染みのないeSIMですが、今後主流になっていくことは確実です。今のうちにeSIMでの契約にチャレンジしてみましょう。

そもそもeSIMとは?

「eSIM」は「embedded(組み込まれた)」の意味を含むSIMのことで、インターネットを介して契約者情報を端末に直接書き込む仕様となっています。

それにより、わざわざ物理的なSIMカードが到着するのを待ったり、差し替えたりする必要がなく、

申し込み時に発行されるQRコードなどを読み取って設定を行うだけで、誰でも簡単に携帯キャリアの乗り換えができます。

注意点1:端末のセット購入はできない。

ワイモバイルのeSIMに申し込む場合、スマートフォン端末のセット購入はできません。

そのため、はじめから自分が持っているeSIM対応スマートフォンを使用するか、AppleストアなどのメーカーサイトやAmazonなどの通販サイトで対応機種を購入する必要があります。

⚠️SIMロック解除を忘れずに

ただし、auやドコモ、ソフトバンクなど携帯キャリアで購入した端末を使用する場合は「SIMロック」を解除しておかなければなりません。

SIMロックとは簡単に言うと「特定のキャリアしか使わせないための鍵」のことで、これを解除しない限りはワイモバイルでeSIMを利用することができないのです。

SIMロック解除は、キャリアのマイページから10分くらいで手続きできます。「キャリア名+SIMロック解除」などで検索すれば案内するページが出てくるはずです。

もし難しければキャリアの店舗に出向いて手続きをしましょう。

注意点2:パソコンからのeSIM申し込みは不可

ワイモバイルのeSIMは、オンラインストアから申し込み可能です。

ただし、パソコンからはeSIMに申し込むことができません。必ず利用予定のスマートフォンから手続きを行う必要があります。

これはeKYC(electronic Know Your Customer)と呼ばれるオンライン専用の本人確認手続きをにあたり、スマートフォンのカメラを使って本人確認書類をスキャンする必要があるためです。

注意点3:プロファイルの再発行に手数料がかかる場合も

ワイモバイルでeSIMに申し込みをすると、オンラインストアから「eSIMご利用手続のお知らせ」という件名のメールが届きます。

そのメールに記載されているURLから利用開始手続きを行い、お使いのスマートフォンに「プロファイル」をダウンロードすることになります。

プロファイルとは?
その端末でSIMカードの情報を読み込むためのシステムが書き込まれたデータのこと(理解できなくても大丈夫です)。

このプロファイルは、誤操作や別のプロファイルをダウンロードするためなどの理由で削除されてしまうことがあります。

一度削除したワイモバイルのプロファイルを再発行するためには3,300円の手数料が発生します。

MyY!mobileから手続きをした場合は無料で再発行ができるとのことですが、スマホ初心者の人は安易にプロファイルを削除しないように気をつけましょう。

注意点4:一部のサービスが使えず、機種によって利用可能な機能が異なる

ワイモバイルのeSIMでは、以下の機能を利用することができません。

端末サービス名
全機種共通あんしんフィルター
iPhoneシリーズみまもりマップ、災害用伝言板/災害用音声お届けサービス

また、ワイモバイルではeSIMでの動作確認が取れたAndroid端末を公表していますが、一部の機種では音声通話の転送設定やMMS(キャリアメールのこと)が利用できません。

これらの機能を利用したい人はeSIMではなく、これまで通り物理SIMカードに申し込みを行えば利用できる可能性があります。

詳細についてはワイモバイルのカスタマーセンターやワイモバイルショップまでお問い合わせください。

注意点5:他社で購入したスマホを使う場合は一切のサポートが受けられない

他社で購入したスマホを使ってワイモバイルのeSIMを利用する場合、端末の修理対応や使い方の相談などのサポートは一切受けられません。

故障した場合は、町中にあるスマホ修理店舗を利用するほかありませんが、非正規修理の扱いとなって端末の下取りや売却ができなくなる恐れがあるのでご注意ください。

逆に、ソフトバンクやワイモバイルで購入した端末であればサポートを受けられるはずです。

ワイモバイルのeSIM対応機種

ワイモバイルのeSIMで動作確認が取れた対応機種についてご紹介します。

簡単なスペック表も記載しているので、スマホ選びの際の参考にしていただければ幸いです。

なお、iPhoneでの動作確認については公表されていないので、自己責任で運用することになるのでご注意ください。

Androidスペック表まとめ

機種名機能
==============
CPU
=============
RAM(メモリ)
======
ROM(ストレージ)
=========
ディスプレイ
==========
サイズ
=====================
重量
=======
その他
==================
OPPO A73音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 662 / オクタコア 2GHz+1.8GHz4GB64GB約6.4インチ約159.8×約72.9×約7.45mm約162gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:×
防水/防塵:×
生体認証:顔/指紋
SHARP AQUOS sense4 lite音声通話:△ SMS:◯
データ通信:△
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 720G / オクタコア 2.3GHz + 1.8GHz4GB64GB約5.8インチ約148 x 約71 x 約8.9mm約176gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:◯
生体認証:顔/指紋
Google Pixel 4音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™855 SDM8556GB64GB/128GB約5.7インチ約147.1×約68.8×約8.2mm約162gワイヤレス充電:◯
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:◯
生体認証:顔
Google Pixel 4a ※ソフトバンク版含む音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 730G6GB128GB約5.7インチ約144×約69.4×約8.2mm約143gワイヤレス充電:× おサイフケータイ:◯
防水/防塵:×
生体認証:指紋
Google Pixel 4a(5G) ※ソフトバンク版含む音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 765G SDM765G6GB128GB約6.2インチ約153.9×約74×約8.2mm約168gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:×
生体認証:指紋
Google Pixel 5 ※ソフトバンク版含む音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 765G SDM765G8GB128GB約6インチ約144.7×約70.4×約8mm約151gワイヤレス充電:◯
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:◯
生体認証:指紋
Google Pixel 4XL音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™855 SDM8556GB64GB約6.3インチ約160.4×約75.1×約8.2mm約193gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:×
生体認証:指紋
HUAWEI P40 Pro 5G音声通話:◯ SMS:◯
データ通信:△
テザリング:◯
HUAWEI Kirin 990 5G8GB256GB約6.58インチ約158.2×約72.6×約8.95mm約209gワイヤレス充電:◯
おサイフケータイ:×
防水/防塵:◯
生体認証:指紋/顔
Rakuten BIG音声通話:△ SMS:◯
データ通信:△
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 765G 5G mobile platform / オクタコア 2.4GHz + 2.2GHz + 1.8GHz6GB128GB約6.9インチ約174×約80×約9mm約227gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防水/防塵:◯
生体認証:指紋
Rakuten Hand音声通話:△ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:×
Qualcomm® Snapdragon™ 720G / オクタコア 2.3GHz + 1.8GHz4GB64GB約5.1インチ約138×約63×約9.5mm約129gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防滴/防塵:◯
生体認証:指紋/顔
Rakuten mini音声通話:△ SMS:◯
データ通信:◯
テザリング:◯
Qualcomm® Snapdragon™ 439 / オクタコア 2GHz + 1.45GHz3GB32GB約3.6インチ約106.2×約53.4×約8.6mm約79gワイヤレス充電:×
おサイフケータイ:◯
防滴/防塵:◯
生体認証:顔
※△=音声通話:転送設定不可、データ通信:MMS送受信不可
※2021年3月時点における情報です

参照:eSIM|ワイモバイル

ワイモバイルのeSIMはどんな人におすすめ?

最後に、ワイモバイルのeSIMはどんな人に向いているかについて解説していきます。

大きく3パターンあります。

月3GB未満のデータしか使わない人

先述の通り、ワイモバイルのシンプルSは1か月で3GBまで使えて、ソフトバンクやLINEMOよりも価格が安めに設定されています。

普段はほとんど自宅のWi-Fiに接続して使っていて、1か月で20GBも使わない人にとってはワイモバイルのシンプルSを選んだほうが毎月のスマホ代を節約できます。

楽天モバイルの無料期間に申し込んで端末が余っている人

第4の携帯キャリアとして登場した「楽天モバイル」では、新規契約者向けに楽天モバイル1年間無料+Rakuten mini1円販売といった驚愕のキャンペーンを展開していました。

筆者ももれなく申し込んだのですが、今ではメインで使っているiPhone 12 Pro Maxに楽天モバイルのeSIMを移行しているのでRakuten miniが余っている状況となっています。

楽天モバイルのキャンペーンで申し込んだ人の中には、筆者と同じくRakuten miniやその他の楽天ブランドの端末を余らせている人も少なくないのではないでしょうか。

そうした余った機種をサブ機として運用する場合、ワイモバイルのeSIMは非常におすすめです。

オンラインでサクサクと手続きができることに加えて、1か月あたりの月額料金が安く、元通信キャリアの安定した回線を使えることから安心感があります。

サブ機としてどこかのキャリアを持っておきたい!というような玄人の人にはまさにうってつけです。

まとめ

以上、ワイモバイルのeSIMを使う上での注意点や対応機種についてご紹介してきました。

毎月のスマホ代をとにかく節約したい人や、サブ機のキャリア回線を持っておきたい人にはおすすめです!

ぜひ申し込みを検討されてみてはいかがでしょうか?