ソフトバンク社長孫正義に学ぶ!伝わる英語に大切な3つのこと

「英語の文法はきちんと理解できているのにうまく喋れない」「TOEICのスコアは良くてもうまく喋れない」などと、おそらく英語で一番つまづいてしまうのはスピーキングだと思います。

「難しい語句や文法を使えばなんとか通じる」

「英語の喋れるように思われたいからとりあえず早口で喋っておこう」

そんな風に意識しながら英語を喋ろうとしてかえって伝わらなくなってしまう…。そんな気がして意気消沈。

わかります。

今回はソフトバンクグループの代表取締役会長 兼 社長である孫正義さんの英語を参考に、伝わる英語について考えてみます。

孫正義の英語

孫さんは学生時代をアメリカで過ごし、これまで海外の企業での交渉は数えきれないほど。ひいてはスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツとも交流がありました。

さらに2017年にはアラブの王族から450億円を出資させたり…(しかも、たった45分で説き伏せたという敏腕さ)

普段からインターナショナルな環境に触れている孫さんの英語力はさぞかしネイティブ並みに流暢なのだろうと思いますよね。

そこで、孫さんが英語を話している動画を見てみましょう。

「あれ?」とお気づきになった方も多いはず。

いかんせん孫さんの喋る英語にはこのような特徴があります。

  • シンプルな単語と文法
  • ゆっくり話す
  • 身振り手振り

「思い描いていた伝わる英語と違う!」

「こんな喋り方でも通じるのか!」

と、驚かれる方も多いはずでしょう。

しかも、このような英語でも孫さんは観客の笑いを取ることができている。

孫さんの英語の話し方の特徴をマネすれば、きちんと伝わるということ。

先ほど挙げた3つの特徴を1つずつ取り上げてみたいと思います。

シンプルな単語と文法

先ほどの動画で孫さんの話していた英語の一部です。

“Hi, good morning. Our industry has inconvenient tips, so the last five years the number of the smartphones has grown 37% cable (…).”

ゆっくり話す

孫さんの英語の特徴、その2。とてもゆっくり話すことです。

先ほどの動画からもうかがえる通り、ネイティブ英語を話す質問者に対して孫さんは中学生でも聞き取れるくらいのスピードで話しています。

冒頭でも書いたように、「ネイティブと同じくらい早口で話さなきゃ」といった焦りから、いざ英語を話すとなるとつまづいてしまう人も多いはず。

大丈夫です。元からネイティブではないので、ネイティブを目指さなくても伝わりますから。(もちろん、ネイティブ並みに話したくなりたい!という方は別ですよ)

大切なのは、相手にも聞き取れるようにわかりやすく話すこと、そして自分でも焦らないように「喋りがゆっくりでも伝わる」という意識を持つことです。

身振り手振りを交えて話す

孫さんの英語、最後の特徴は、身振り手振りを交えて話すということ。

先ほどの動画で、ソフトバンクの回線が5年間で増えていると伝えるシーンがあります。

孫さん「the numbers of the smartphones has grown」(手を斜め上に伸ばしながら)

人は喋る内容よりも、見た目や動きによって物事が伝わると言われています。

その上で、ジェスチャーというのはとても大事です。

よく考えてみれば日本語を喋る時も同じ

以上、ネイティブではない孫さんの英語はどうして伝わるの?という疑問を、孫さんの話し方を見ながら考えてみました。

ここで挙げられた3つの特徴、シンプルな単語と文法、ゆっくり話す、身振り手振りを交えて話す、ですが、

考えてみると日本人同士で喋っている時も同じことを使っていますよね。

相手に何かを伝えたい時、

  • 難しいことはわかりやすい言葉にする
  • 相手が聞き取りやすいようにゆっくり話す
  • 強調したいところは身振り手振りを使う

英語を話すからといって無理に気負わず、普段日本人と話すように英語を話すだけ。それが伝わりやすい英語を話せるようになるポイントです。

やっぱり孫さんはすごいぞ

孫さんが英語を話す動画を見ていて思うのですが、学生時代をアメリカで過ごすなど、おそらく本当はネイティブ並みに英語を話せるのだと思います。(あくまでも想像ですけどね)

メディアで見る孫さんの喋り方は、徹底的に伝わる話し方を試行錯誤したうえで聴衆をも引きつけることができるような、計算に計算を重ねた結果なのでしょう。

天下の孫さんのごとく、伝わりやすい英語を話せるようになるには一朝一夕の努力が必要です。そのためにもまずは孫さんの喋り方をマネしてみるところから始めてみましょう。