LINEMO(ラインモ)への乗り換え手順・注意点・eSIM設定方法

3月17日より、待望のオンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」がサービス開始!

 LINEMOはeSIMに対応するなど、これまでのWeb乗り換えとは少しやり方が違ってきます。

そこで、申し込みにつまずかないように、乗り換え時の注意点・手順・eSIM設定方法をご紹介します。

LINEMO(ラインモ)へ乗り換える手順・方法

オンライン上の簡単な操作だけで契約手続きが完了します。

私の場合、かかった時間は

  • MNP予約番号発行(元のキャリアで):10分
  • LINEMO申し込み(情報入力・本人認証):15分
  • eSIMの初期設定(ちょっと難しい):15分

くらいで、トータル40分くらいでした。※審査などの待ち時間は除いて

>>公式サイトにも詳しい説明あり

速報:エラー情報多い

特にeSIM関連で、色々と不具合が出ているようです。

申し込みが上手くいかない人は、焦らずに放置するのも手です。

申し込みの事前準備

まずは事前準備するものをご説明します。

基本、他のキャリアに必要なものと何も変わりません。

  • SIMロックの解除
  • MNP予約番号(有効期限が10日以上残っているもの)
  • クレジットカード(家族名義でもOK)
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)

本人確認書類で健康保険証を使えない点は要注意です。

また「SIMロック解除」と「MNP予約番号の取得」は、使用中のキャリアのウェブページやアプリ内であれば10分ほどで手続きが完了します。

例えば「au MNP転出番号」などのキーワードで検索すれば、やり方を説明するページが出てくるはずです。

ソフトバンク系からもMNP転出手続きが必要

すでにソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルを使っている人であっても、LINEMOに変更するためには「MNP転出手続き」が必要です。

My SoftBank上で料金プランをLINEMOに切り替えるようなことはできません。

ただし、通常の乗り換えのようなMNP転出手数料(3,300円)や契約期間の縛りによる違約金は発生しません。

申し込みページへ

事前準備が終わったら、申し込みページで入力を進めていきます。

画面の指示に従えば問題ありません。

👉申し込みページ

※先行エントリーしていた人は、専用申込ページがメールで届きます。
※eSIMは「スマホから」のみ申し込み可能です。

オンライン専用ブランドだけあって、本人認証が非常に丁寧に行われ、

本人確認書類アップロード(真上からと斜めから撮影)→顔写真撮影→顔の動画撮影という3ステップもあります。

それ以外の点は、よくあるWEB申し込みの手続きと変わりません。

eSIMの初期設定の方法

以下では、eSIMで申し込みをした方向けに、やり方をご説明します。従来の物理SIMで申し込みした方は、郵送されてくる物理SIMに差し替えればOKです。

LINEMOでeSIMを申し込んだ後の、設定手順は下記の通りです。

1:メールが届く

LINEMOから、登録メールアドレス宛に「【LINEMO】eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きます。

2:eSIMプロファイルダウンロード

次に、eSIMプロファイルという契約情報を、あなたのスマホ端末にダウンロードします。

まず、届いたメール内のリンクを開きます。


⚠️⚠️【注意点】⚠️⚠️
この際、実際にLINEMOを使用するスマホ端末とは「違う」デバイス(PC・タブレット・別のスマホ)でリンクを開きましょう。

これは、LINEMOを使用するスマホ端末で、QRコードを読み取る必要があり、読み取るには別の端末にQRコードを映し出す必要があるからです。


正直ちょっと不便ですが、しょうがないですね。

リンクを開いたあとは、

  • 認証コードの発行・入力
  • iPhone / Androidの選択
  • QRコードの読み取り

という順番に手続きを進めます。

3:スマホ端末での初期設定

以下、iPhoneの場合の操作手順です。

  • QRコードをスキャンすると「モバイル通信プランが検出されました」というプッシュ通知が表示されるので、その通知をタップする
  • 「モバイル通信プランのインストール」という画面が開く
  • 画面の下部の「続ける」をタップする
  • LINEMO申し込み時に指定した確認コードを入力する
  • 「モバイル通信プランを追加」をタップしてインストールを行う
  • その後、主回線 / 副回線の役割を指定していく

⚠️⚠️【注意点】⚠️⚠️
複数のキャリアと一台のスマホで契約するデュアルSIMを使用する方は、「データ通信は主回線、通話は副回線」などの役割分担を決めましょう。

しかし、デュアルSIMを使わないほとんどの方は「すべて主回線」を選択していけばOKです。


  • 「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」という通知が表示されたらその通知をタップする
  • iPhoneの設定アプリが表示されたら「モバイル通信プランの準備ができました」をタップする
  • 画面の下部の「続ける」をタップする
  • 最後に、端末を再起動する

参照:eSIMでデュアルSIMを活用する|Apple

4:APN設定を行い、利用を開始する

QRコードもしくはURLをiPhone・iPadを使用してSafariで開き、APN構成プロファイルをダウンロードしてください。

▶️iPhone・iPadでAPN設定をする

▶️Android(iPhone・iPad以外)でAPN設定をする

eSIMの初期設定は以上です!

そもそもeSIMとは?

「eSIM」は「embedded(組み込まれた)」の意味を含むSIMのことで、インターネットを介して契約者情報を端末本体に直接書き込む仕様となっています。

それにより、わざわざ物理的なSIMカードが到着するのを待ったり、差し替えたりする必要がなく、

申し込み時に発行されるQRコードなどを読み取って設定を行うだけで、誰でも簡単に携帯キャリアの乗り換えができます。

iPhone XS(2018年発売)以降のそこそこ新しいiPhoneであれば、eSIMは使用可能です。PixelシリーズもPixel4以降はeSIMに対応しています。

参考記事:LINEMOのデュアルSIM、最強の組み合わせは?楽天モバイルやpovoはどう?

LINEMO(ラインモ)へ乗り換えるときの注意点

LINEMOに乗り換えることで、これまで使っていた機能が使えなくなる可能性があります。

それぞれの注意点をしっかりと確認した上で申し込むようにしてください。

LINEMOに乗り換える場合の注意点

  • キャリア決済ができず、サブスクやFCが自動退会になる恐れ
  • キャリアメール(i.softbank.jp/softbank.ne.jp)が使えない
  • 店舗での契約はできない
  • eSIMで使う場合は複数の端末が必要(回避方法あり)
  • 端末のセット購入は現段階では不可
  • その他の注意点

キャリア決済ができず、サブスクやFCが自動退会になる恐れ

LINEMOのリリース当初は、キャリア決済の「ソフトバンクまとめて支払い」が利用できません。

仮に、ソフトバンクまとめて支払いでサブスクリプションサービスやファンクラブなどの決済をしている場合、LINEMOに乗り換えることで自動退会となる可能性があります。

2021年4月中旬以降から随時対応予定とのことなので、それまでに決済方法を変更しておくか、LINEMOがソフトバンクまとめて支払いに対応してから乗り換えるようにしましょう。

キャリアメール(i.softbank.jp/softbank.ne.jp)が使えない

LINEMOはソフトバンクが提供するブランドですが、これまで使っていたソフトバンクドメインのメールアドレスを継続利用することができません。

ソフトバンクドメインのメールアドレス

  • @i.softbank.jp
  • @softbank.ne.jp

これらのメールアドレスを使っている場合、サブスクリプションやメルマガからの連絡が届かなくなります。

また、昨今では様々なサービスで二段階認証ができるようになっていますが、メール認証を選んでいる場合は認証コード記載のメールが届かなくなることから、二段階認証を解除できなくなる恐れもあります。

2021年2月26日に開催された総務省の「スイッチング円滑化タスクフォース(第5回)」ではキャリアメールの持ち運びについて言及されていますが、3月時点では各キャリアからの提供予定などは発表されていません。

将来的にどうなるかは未定ですが、現時点ではキャリアメールの継続利用ができないので、乗り換え前に各サービスの登録メールアドレスをGmailやYahooメールなどに変更しておくようにしましょう。

店舗での契約はできない

LINEMOは完全オンライン受付となっているため、店舗での契約はできません。

店頭でもLINEMOのメリット・デメリット等の簡単な案内には対応するとのことですが、実際の契約はできず、オンラインで手続きを行う必要があります。

オンラインでの契約が難しそうな場合は、店頭サポートが受けられるソフトバンクやワイモバイルがおすすめです。

eSIMで使う場合は複数の端末が必要(回避方法あり)

LINEMOをeSIMで運用する場合、設定用のQRコードがLINEで送られてきます。

ただし、使う予定の端末で表示させてもQRコードを読み込むことはできないので、他の端末に転送するなどして読み込む必要があります。

パソコンを持っているなら、PC版LINEをインストールして該当アカウントにログイン、パソコン上でQRコードを表示して対象の端末で読み込むことで上記の問題を回避できます。

パソコンを持っていない場合であっても、QRコードを他の端末に転送すれば読み込みが可能となるので覚えておきましょう。

端末のセット購入は現段階では不可

2021年3月時点では、LINEMOでの端末のセット購入は不可とされています。

将来的に端末セット購入ができるようになる可能性は十分に考えられますが、少なくとも立ち上げ当初はセット購入できません。

端末の買い替えを検討中の人はApple Storeやメーカー公式サイトなどで別途購入する必要があるのでご注意ください。

その他の注意点

ソフトバンクのLINEMOを利用するにあたって、上記以外にもいくつかの細かな注意点があります。

該当者は少ないかもしれませんが、以下の注意点も覚えておきましょう。

LINEMOの細かな注意点

  • Apple Watch用のオプションサービスは提供されていない
  • ソフトバンクの家族割引には含まれない
  • 留守番電話サービスが使えない
  • Yahoo!プレミアム特典やPayPay還元率アップは対象外

LINEMOでは、LINEの利用をメインとしていることから通話関連の機能は大幅に制限されるようです。

また、LINEMOはソフトバンクの家族割引には含まれないため、家族内でメリハリ無制限やメリハリプラン、ギガモンスターといった大容量プランを使っている場合は逆に月額料金が高くなってしまう可能性があります。

ソフトバンクやワイモバイルの契約者に対して適用される「Yahoo!プレミアム特典」や「PayPay還元率アップ」などのキャンペーンも対象外なので、これらのサービスを活用している人は特にご注意ください。

まとめ

LINEMOの申し込みページは、すごく説明が丁寧で親切です。

いざやってみたら、申し込みはそれほど難しくはありません。

便利で、低価格なオンライン完結ブランドに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

関連記事:SoftBank on LINEのデメリットは6個ある。キャリアメールやセット割に注意