Google Pixel 5のカメラ性能を実機レビュー!広角レンズやポートレートはどう?

新発売のGoogle Pixel 5とGoogle Pixel 4a(5G)の最大の売りは、
もちろん「5G対応」であることですが、
スマホ選びで重視する人が多いであろう「カメラ性能」も気になりますよね。
そこで今回は、実際のPixel 5の端末を使いながら、
Pixel 5のポートレートや物撮りはもちろん、広角レンズや「シネマティック撮影」の性能についてもレビューしています。
目次
Pixel 5のカメラスペック
まずはPixel 5のカメラ性能を、過去モデルやiPhoneと比較したスペック表で見ていきましょう。
※Pixel 5とPixel 4a(5G)のカメラ性能は同じですので、まとめて記載しています。
Pixel 5&4a(5G) | Pixel 4a(4G) | Pixel 4 | iPhone 11 Pro | |
背面カメラ | 12.2MP デュアルレンズ 通常:F/1.7 広角:F/2.2 | 12.2MP シングルレンズ F/1.7 | 12.2MP デュアルレンズ 通常:F/1.7 望遠:F/2.4 | 12MP トリプルレンズ 超広角:F/2.4 広角:F/1.8 望遠:F/2.0 |
前面カメラ | 8MP F/2.0 | 8MP F/2.0 | 8MP F/2.0 | 12MP F/2.2 |
価格 (128GB) | Pixel 5: 74,800円 Pixel 4a(5G): 60,500円 | 42,900円 | 89,980円 | 122,800円(256GB) |
過去モデルのPixel 4やPixel 4a(4G)と比較すると、最大の違いは「超広角レンズ」が追加されたことです。
一方、写真の画質を決める要素であるMP(メガピクセル数)やF値は、過去モデルやiPhone 11 Proと同等になっています。
Pixel5の82,280円という値段を考慮すると、かなり高性能なカメラと言えるのではないでしょうか。
Pixel 4a(4G)との違いは「3つ」
カメラ機能に関していうと、前作のPixel 4a(4G)とPixel 5の主な違いは「3つ」です。
1.ウルトラワイド レンズ
最大のアップデートは間違いなくこれです。
過去のPixelシリーズには非搭載だったウルトラワイド レンズ、つまり超広角のレンズが追加されました。
一般的に広角レンズは、
- 広範囲の風景を画角に収めたいとき
- 狭い場所での撮影
で活躍します。
2.ポートレート ライト
ポートレート ライトは、人物が写っている写真を、「撮影後に」機械学習による人工的なライトによって照らすことができる機能です。
Pixel 5やPixel4a(5G)の発売後から、Pixelシリーズで使用になりました。
AIが顔と認識する写真のみに使用可能で、物や風景では使用できません。
後からレビューする通り、光量はそれほど多くなく、明るさが劇的に変わるというものではありません。
3.シネマティック撮影(動画)
公式サイトには
ハリウッド映画で使われる機材のように、驚くほどスムーズに風景を撮影できるパン操作で、映画のワンシーンのような動画を撮影できます。
とあるように、
機材でカメラを固定しているかのような滑らかなパン撮影が可能になっています。
一言でいうと、「手ぶれ補正の強化版」です。
Pixel 5の広角レンズで撮影してみた
それではレビューに移ります。
Pixel 5の「ズーム」「通常時」「広角」の写真を見ていきましょう。比較対象としてiPhone 11 Proの「広角」の写真も載せています。
広角レンズを使うと空や地面をしっかり画角に収めることができ、より壮大で芸術的な仕上がりになります。
▼Pixel 5のズーム(2倍)

▼Pixel 5の通常

▼Pixel 5の広角(0.6倍)

▼iPhone 11 Proの広角(0.5倍)

Pixel 5とiPhone 11 Proの広角レンズの違い
広角レンズのズーム倍率はPixel 5が0.6倍、iPhone 11 Proが0.5倍となっており、iPhone 11 Proの方がより広角を写真に収めることができます。
また、Pixel 4a(4G)のカメラレビューでも述べましたが、色味はiPhoneの方がややビビッドで、Pixelは白みのある穏やかな色調となっています。
しかし、それ以外には違いはなく、どちらも広角レンズでしっかりと高画質の写真を残せています。
Pixel 5でポートレートを撮影してみた
ポートレートモードについても、Pixel 5とiPhone 11 Proで比較してみました。
Pixel 5に新搭載の「ライト付きのポートレートモード」も試してみました。
ポートレートモードで物取り
タピオカ入りストレートティーで撮り比べてみました。
▼Pixel 5

▼iPhone 11 Pro

見ていただければ分かるように、
Pixel 5では被写体と背景の境界線判定が正確ですが、iPhone 11 Proではストローの部分が背景と同化してボケてしまいました。
スマホカメラのAI技術を先導してきたPixelシリーズだけあって、ポートレートの境界線判定の正確性はかなり高いようです。
フラッシュでポートレートを明るく
PixelPixel 5では「ライト(フラッシュ)ありのポートレート」が、使用可能です。※ちなみにiPhone 11 Proでも使用可能です。
ライトありとなしの差を検証すべく、筆者自らが被写体となりポートレートを撮影しました。
不気味な写真ですみません?♂️
▼ライトなしポートレート

▼ライトありポートレート

ライトなしでも十分被写体を鮮明に捉えられています。
そこからさらにライトありに切り替えると、まるでプロの照明を付けたかのような明るい写真が撮れました。
ただ、画面右端のエリアがボケていないように、暗所だと境界線判定が若干雑になっている印象もあります。
結論、どちらも写真としてアリですが、やはり思い出として残すなら、表情がはっきりと分かる「ライトあり」が適しています。
祭りや花火大会、テーマパークのパレードなど、夜のイベントで重宝しそうです。
Pixel 5でポートレートライトを使ってみた
断っておくと、「ポートレートモード」と「ポートレートライト」は名前は似ていますが全く違う機能とお考えください。
ざっくり言うと、
ポートレートモード:背景をぼかす機能
ポートレートライト:撮影後に、顔周りを明るくする機能
です。
ポートレートライトの使用前後の違いは以下の通りです。ふたたび不気味な写真ですみません?♂️
カーテンを閉め切った暗い部屋で撮影したものです。


あれ、ほとんど変わらない…。
光量はデフォルトの50に設定しています。
顔を美しく見せたい方が、細部にこだわる時には役立ちそうですが、一般ユーザーにとっては、あまりニーズはないかもしれません。
写真を明るくしたい場合は、フラッシュを使ったり、編集機能から写真全体の明るさを上げる方が有効だと考えられます。
ポートレートライトの操作手順
- Google フォトで撮影済みの写真を開く
- 編集アイコンをタップ
- 「調整」から「ポートレートライト」を選択
- 光源の位置を示す丸印が現れるので、それを移動させて調整
Pixel 5でシネマティック撮影してみた
「シネマティック撮影」の特徴を簡単に表すと、
- 強力な手ぶれ補正が付いた
- 速度50%
- ミュート状態
の動画を撮影できます。
台車にカメラを固定して撮影したかのような仕上がりとなります。
実際に撮影した映像はこちら。
使用する手順は簡単で、動画撮影の画面から赤枠↓の箇所をタップし、選択肢の中から「シネマティック撮影」を選ぶだけです。


Pixel 5のカメラの口コミ
Twitterの口コミをまとめています。随時更新予定です。
まとめ
Pixel 5のカメラに搭載された新機能を中心にレビューしてみました。
個人的にはPixel 5カメラの新機能「シネマティック撮影」については、正直使い道が想像できていないのですが、
「広角」は風景写真や狭い場所での撮影で大活躍しそうですし、「ライト付きポートレート」もお祭りなど夜のイベントで使えそうです。
Pixel 5の魅力は5G対応だけじゃない!カメラレビューを通して、そう確信できました。
おまけ:夜の公園もこんなに明るく撮れました↓
