【実機レビュー】iPhone12のMagSafeは本当に便利?必要?注意点も

iPhone12シリーズの発表と同時に、新しいワイヤレス充電も登場!

それがiPhoneに内蔵された磁石に張り付く「MagSafe充電器」です。

iPhone12シリーズに合わせてMagSafe充電器の購入を検討中の人も多いのではないでしょうか?

本記事では、実際にMagSafe充電器を愛用している筆者が、使ってわかったメリットと注意点をレビューしていきます。

MagSafe充電器が気になっている人はぜひご覧ください。

MagSafe充電器とは

そもそもMagSafeとは?という方もいらっしゃるでしょう。

MagSafeという言葉は、もともとはMacBookシリーズの磁石で固定するタイプの充電コネクタのことを指しました。

通常の充電器はコネクタ部分にケーブルを差し込んで使用するため、ケーブルにモノが引っかかるとパソコン本体がケーブルに引っ張られて落下したり、ケーブルそのものが破損したりするリスクがあります。

しかし一方のMagSafeは、充電コネクタとケーブルを磁力で固定する形で接続することで、落下や破損の可能性を大きく減らすことができます。

iPhone12とともに発売された「MagSafe充電器」

そして2020年、iPhone12シリーズとともに同じく磁石で固定する「MagSafe充電器」が再登場しました。

iPhone12シリーズには背面にリング型の磁石が内蔵されており、それにMagSafe充電器をつなげます。

従来のワイヤレス充電は、位置が微妙にズレるだけで充電がうまくできていないといったことが起こり得ました。

しかしMagSafe充電器は、磁力のおかげでズレることなく充電が可能です。

MagSafe充電器の使用感をレビュー!

ここからは、MagSafe充電器の実機レビューをお送りします。

まず、MagSafe充電器のパッケージを開封すると本体がこんな感じで入っています。

ケーブル部分の長さは約1mと長めで、先端はUSB Type-Cとなっています。

アダプタは自分で用意

コンセントに差し込むアダプタは同梱されていないので自分で用意する必要があります。

iPhone12シリーズの高速充電を活用するには、20W以上の電源アダプタが必要です。しかし、20W以下でも充電自体は可能です。

20W出力以上のUSB Type-C対応電源アダプタは

  • iPad第8世代(2020年9月発売)
  • iPad Air第4世代(2020年10月発売)
  • Macboook

などに同梱されています。

それらお持ちの方は、電源アダプタの活用が可能です。

なおiPhone11シリーズやiPad Proシリーズの電源アダプタは18Wです。

20W出力の電源アダプタはApple公式サイトや家電量販店でも2,000円前後で手に入ります。

持ち運びやすいサイズ

iPhone本体に貼り付ける部分の大きさは直径およそ5.5cmの円形で、厚みは約0.5cmです。

ケーブルの断線にさえ気をつければ、持ち歩く際にも困らないサイズ感です。

充電しながら有線イヤホンが使える

MagSafe充電器をiPhone本体に貼り付けるとこんな感じになります。

従来のiPhoneはLightningケーブルを差し込むと有線イヤホンやヘッドホンを接続することができませんでしたが、MagSafeを使えば充電しながら有線接続ができます。

スマホゲームをプレイする人にとって有線イヤホンなどを接続しながら充電ができるのは非常に魅力的なポイントといえるでしょう。

ポップアップで充電を確認

MagSafe充電器を使って実際にiPhoneを充電してみると専用のポップアップが表示されました。

磁力のおかげで位置がズレてしまうことはありませんが、ポップアップが表示されることでちゃんと充電ができているのを確認できるのは嬉しいポイントです。

磁力が強いゆえのメリット・デメリット

ちなみに、iPhone本体とMagSafe充電器の磁力はかなり強めなので、上記のようにケーブル部分を持ち上げても簡単には外れません。

かなり強めの振動を与えてもズレることがないので、iPhoneをちゃんと設置できていれば「充電がうまくできていなかった!」なんてトラブルは避けられます。

一方で、磁力が強すぎるが故にiPhone本体からMagSafe充電器を外すのには両手を使う必要があります。

片手でも外すことはできますが、iPhone本体とMagSafe充電器を横にスライドさせる形で外す必要があるので、一般的なワイヤレス充電器に比べると取り外しがしづらいという点が目立ちます。

磁力が強いことはメリットといえますが、ワイヤレス充電の『置くだけで充電ができてすぐに持ち出せる』というお手軽さが失われているのは残念なポイントです。

MagSafeをテーブルに固定しています

筆者はMagSafe充電器の裏面に両面テープを貼り付けてテーブル上に固定する形で使っています。

テーブル上に固定してあるおかげで、上述の「取り外しがしづらい」といったデメリットを克服しています。

非常に快適に使えるようになって万事解決かと思っていたのですが、その一方で、テーブル上に固定したことでMagSafe充電器とiPhoneの背面に内蔵されたリング型の磁石が一発で上手く張り付かないといった点が目立つようになりました。

磁力でiPhone本体が自動的に正確な位置に動くことを期待していたのですが、そこまでの磁力はないようです…。

MagSafe充電器の上にiPhone本体を置いて、少し円を描くようにiPhone本体を動かすとピタッとくっついて充電が始まります。

磁力があるといってもiPhoneを置く位置には少し気を遣っているのが現状なので、MagSafe充電器はそこまで万能というわけではないというのが素直な感想です。

MagSafeの持ち運び方

MagSafe充電器を持ち運ぶ際は、上記のようにケーブルだけをまとめてMagSafe本体に重ねるようにすれば断線を防ぎつつ持ち歩くことができるので覚えておきましょう。

ちなみに、Appleから発売された「レザーウォレット」をつけた状態ではMagSafeによる充電はできません。

レザーウォレットを取り外してMagSafe充電を行うか、レザーウォレットをつけたままLightningケーブルで充電するかの二択となります。

また、iPhoneにバンカーリングをつけている人も多いかと思いますが、レザーウォレットと同様にMagSafeでの充電はできませんのでご注意ください。

MagSafe充電器の実機レビューからわかる注意点

ここまで、MagSafe充電器の実機レビューをお送りしました。

上記のレビュー内で筆者が実際に使っていて気になった注意点を載せましたが、改めてこの章でまとめてご紹介します。

MagSafe充電器を使う際の注意点

  • iPhone本体とMagSafe充電器の磁力が強くて片手で外すのにはコツがいる
  • 磁力があるとはいえiPhoneを置く位置には気をつける必要がある
  • 純正レザーケースをつけたままMagSafe充電器を使うと跡が残る
  • レザーウォレットやバンカーリングをつけたままの充電はできない
  • 電源アダプタはついていないので自分で用意する必要がある(高速充電のため出力20W以上推奨)

MagSafe充電器を使うと、Apple公式サイトの商品ページに掲載されているようにレザーケースにくっきりと跡が残ります。

画像引用:Apple公式サイト

レザーのエイジング(経年劣化)を楽しみたい人も多いかと思いますが、レザーケースでMagSafe充電器を使う場合にはリング状の跡がくっきりと残ってしまう点を考慮した上でご利用ください。

MagSafe充電器で気になる疑問点

最後に、MagSafe充電器で気になる疑問点にお答えして終わりたいと思います。

疑問1:MagSafe充電器対応のケースはある?

?Apple純正のMagSafe対応ケースがある他、サードパーティでも販売されています

iPhone12シリーズ本体をキズから守るためにケースを付けたい人も多いかと思います。

Apple純正品としてMagSafe対応ケースが2種類登場している他、サードパーティからも対応ケースが発売されています。

Apple純正品のMagSafe対応ケース

  • シリコーンケース
  • レザーケース

なお、Apple純正レザーケースだとMagSafe充電器を使うとリング状の跡がくっきりと残ってしまうのでご注意ください。

疑問2:MagSafe充電器とバンカーリングは併用できる?

?併用できません。

昨今のiPhoneシリーズは筐体が大きくなっているため、片手操作がしやすくなるバンカーリングをつけている人も多いかと思います。

ですが、iPhoneにバンカーリングをつけたままではMagSafeによる充電はできません。

バンカーリングを外してMagSafe充電をするか、従来どおりLightningケーブルで充電をするかの二択となるのでご注意ください。

なお、バンカーリング的な使い方ができる商品として、2020年12月にMagSafe対応の「MOFT Snap-On」が発売されました。

画像引用:Amazon

MagSafe対応ということで着脱が自由なので、普段はMOFTを貼り付けてバンカーリング的な使い方をして、充電する際には簡単に取り外しができるのでおすすめです。

疑問3:MagSafe充電器はiPhone12シリーズ以外やAirPodsも充電できる?

?充電できます。

MagSafe充電器はiPhone12シリーズ以外のiPhoneや、AirPodsなどのワイヤレス充電も可能です。

Androidスマホであっても充電可能なので、磁石が内蔵されただけのワイヤレス充電器とイメージしてもらえればよいかと思います。

疑問4:iPhone12シリーズを買ったらMagSafeも買わなきゃダメ?

?必須というわけではありません。

iPhone12シリーズには従来のLightningケーブルが付属されていますが、MagSafe充電器は同梱されていません。

そのため、MagSafe充電器を使うためには別途単体購入(税別4,500円)が必要です。

また、MagSafe充電器は一般的なワイヤレス充電器よりも1,000〜2,000円ほど高めの価格で販売されているので、必ずしもiPhone12シリーズとともに購入しなければならないわけではありません。

まとめ

レビューは以上です。

筆者個人的な感想をお伝えすると、ワイヤレス充電特有の「位置がズレて充電が失敗していた」という事態を防げるのは非常に大きなメリットに感じられました。

ただし、意外と目立つ注意点のせいで人によっては必ずしも購入必須な商品ではないともいえます。

特に、バンカーリングを使っている場合はMagSafe充電器との併用ができないので注意が必要です。

みなさんの参考になれば幸いです。