
2021年3月以降は、どの大手キャリアからも格安な料金プランが登場します。
今回は、ソフトバンクが提供する「LINEMO(ラインモ)」と楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ(ラクテンアンリミットシックス)」を徹底比較していきます。
毎月のスマホ代をとにかく節約したいと考えている人はぜひ参考にしてください。
※本記事の価格はすべて税込です(2021/04/01)。
目次
【結論】LINEMOと楽天モバイルはどちらがおすすめ?
どちらのキャリアも1か月あたり20GBのデータ容量を2,728円〜3,278円の低価格で利用できる点が特徴ですが、両者にはいくつかの違いがあります。
LINEMOと楽天モバイル、それぞれがおすすめの人の特徴から解説していきます。
LINEMOの方がおすすめの人

LINEMOの方がおすすめの人 |
▶︎地方・田舎エリアでも快適なデータ通信を利用したい人 ▶︎ソフトバンク回線の安心感を求める人 ▶︎普段からLINEトークやLINE通話を使い倒している人 |
LINEMOは本家のソフトバンク回線を用いてサービスを提供するとのことなので、利用エリアにおける安心感を買いたいならLINEMOを選んだ方が良いでしょう。
LINEMOの特徴
LINEMOには以下のような特徴があります。
- 月額2,728円の格安料金でソフトバンク回線を1か月20GBまで使える
- 30秒で22円の通話料が発生するものの、オプションで5分または24時間かけ放題が付与できる
- LINEトークやLINE通話がカウントフリーで使い放題
- 2021年夏を目処にLINEクリエイターズスタンプ使い放題を追加料金無しでリリース予定
- 20GBのデータ容量を使い切っても最大1Mbpsで通信可能
- eSIM・eKYCに対応予定でオンラインからの申し込みに限定される
- 海外でも使える国際ローミングが無料で利用可能
- 5G通信サービスも追加料金なしで使える
- ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO間の乗り換えで手数料は発生しない
- キャリアメールアドレスは使えず、店舗や電話でのサポートは受けられない
LINEMOは2021年3月17日に開始したソフトバンクのオンライン専用ブランドです。
月額2,728円で20GBのデータ容量が使えて、LINEトークやLINE通話がデータ消費なしで使い放題となります。
これまでの格安SIMは大手キャリアから使われていない帯域を借り受けてサービスを提供していたため、利用者が増える時間帯になるとどうしても通信速度が低下する減少が起きていました。
ですが、LINEMOは正真正銘、ソフトバンクの本回線を利用してサービスを提供するとのことなので、大手キャリアの安定した回線を今までにないほどの低価格で利用できます。
また、5分かけ放題といった音声通話機能は一切ついておらず、必要に応じてオプションを付与することで利用できるようになるので、少しでも無駄な機能を省いてスマホ代を節約したいという人に向いています。
楽天モバイルの方がおすすめの人

楽天モバイルの方がおすすめの人 |
▶︎楽天モバイルの利用エリア内(主に都市部)に住んでいる人 ▶︎データ通信を20GB以上使う月がある人。 ▶︎データ通信をほとんど使わない月がある人。データ使用量に波がある人。 |
楽天モバイルは第4の携帯キャリアとして登場したばかりなこともあり、サービスエリアはソフトバンクに比べてまだまだ狭いことが欠点です。
楽天モバイルは、2021年夏頃には人口カバー率96%へエリアを拡大予定と公表していますが、いまいちエリアの範囲が不透明でどこまで使えるかが予測できません。
楽天モバイルの特徴
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の特徴は以下の通りです。
楽天モバイルの特徴
- 無制限プランを3,278円で使える(楽天回線エリア内のみ)
- エリア外の場合は20GBを超過すると1Mbpsに制限
- パートナーエリア回線(au)は月間5GBまで
- データ使用量によって月額料金が変動する
- 0〜1GBまで:月額料金0円
- 1GB超〜3GBまで:月額料金1,078円
- 3GB超〜20GBまで:月額料金2,178円
- 20GB超:月額料金3,278円
- Rakuten Linkアプリを使えば国内通話料が完全無料
- 海外でも2GBまで利用可能(超過時は128Kbps)
- 2021年夏頃に楽天メールアドレスが付与予定
- 楽天モバイルショップでも申し込みが可能(他キャリアは店舗での受付不可)
- Rakuten UN-LIMIT Vユーザーはプラン内容が4月1日以降に自動アップデートされる
- 事務手数料・SIM交換・再発行・MNP転出手数料・解除料が全部0円
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、毎月のデータ利用量に応じて月額料金が変動します。
0〜1GBまでは月額料金が0円で、以降は1〜3GBで1,078円、3〜20GBで2,178円、20GBを超過した場合はどれだけ使っても3,278円が上限となります。
楽天モバイルのサービスエリアはソフトバンクに比べてまだまだ狭いですが、都心部などのエリア内であれば50GBでも100GBでも無制限で使い放題となることが特徴です。
仮に楽天モバイルのエリアから外れてしまっても、パートナーのau回線が1か月で5GBまで使えるので、毎月のデータ利用量が少ない人で料金を無駄に支払いたくない人にはまさにうってつけのプランといえます。
まとめると、現時点では「エリアや回線の安定感」はLINEMO、「安さ」は楽天モバイルに軍配が上がります。
LINEMOと楽天モバイルを徹底比較

ここまでLINEMOと楽天モバイルの特徴についてざっくりと解説してきました。
誰もが気になる月額料金や1か月あたりのデータ容量などを一覧表にして比較していきます。
月額料金・初期費用・契約期間
月額料金や初期費用、契約期間にフォーカスして比較していきます。
LINEMOと楽天モバイルの料金比較
LINEMO | 楽天モバイル | |
月額料金 | 20GB:2,728円 | 0〜1GB:0円 1GB超〜3GB:1,078円 3GB超〜20GB:2,178円 20GB超〜:3,278円 ※2回線目以降はデータ容量が0〜1GBでも980円の料金が発生 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 ※Rakuten LINKアプリからの発信なら無料 |
通話オプション | 5分かけ放題:550円 かけ放題:1,650円 ※1年間は550円割引 | なし |
諸費用 | 契約事務手数料:0円 SIM交換/再発行手数料:0円 MNP転出手数料:0円 | 契約事務手数料:0円 SIM交換/再発行手数料:0円 MNP転出手数料:0円 |
契約期間/違約金 | なし | なし |
LINEMOは月額料金が2,728円で固定であるのに対し、楽天モバイルは1か月で使ったデータ容量に応じて月額料金が変動します。
データ容量を一切使わなければ月額料金は驚愕の0円となるので、サブ回線として音声通話機能だけを所持しておきたい人にとっては最強の料金プランといえます。
ただし、毎月のデータ容量が20GB程度で、LINE通話を使う以外に音声通話は一切しないという人にとってはLINEMOのほうが月額料金は500円安くなる計算となります。
そのため、毎月のデータ利用量が20GBを超える人や、データ利用料が月によって波がある人は「楽天モバイル」を選ぶのがおすすめです。
なお、どちらのプランも契約期間や契約解除料といった縛りが設けられておらず、乗り換えをする際のMNP転出手数料も0円なので、使用感が合わなければ気軽に乗り換えられるようになったのも大きなポイントといえます。
データ容量
料金面に続いて、LINEMOと楽天モバイルのデータ容量についても比較していきます。
LINEMOと楽天モバイルのデータ容量
LINEMO | 楽天モバイル | |
データ容量 | 20GB/月 ※LINEギガノーカウント | 楽天エリア:無制限 パートナーエリア(au):5GB/月 |
速度制限時 | 最大1Mbps | 楽天エリア外:最大1Mbps |
データ容量に関しては、LINEMOが1か月で20GBまでなのに対し、楽天モバイルは楽天エリア内に限り、データ容量が無制限で使えます。
2021年2月現在、楽天回線のサービスエリアは都心部に集中していることから、その恩恵を受けられる人は限られますが、2021年夏頃には人口カバー率が96%となるようにエリアを拡大予定とのことです。
一方のLINEMOは本家のソフトバンク回線を利用してサービスを提供すると発表されているので、通信エリアに関しては断トツで安心できるでしょう。
そのため、インターネット接続の安心感を買いたいなら「LINEMO」、都心部に住んでいてデータ容量を気にせず使いたい人は「楽天モバイル」を選ぶのがおすすめです。
割引・特典
最後に、LINEMOと楽天モバイルそれぞれの割引特典やキャンペーンについて比較していきます。
なお、本項目でご紹介するキャンペーンや割引特典は、2021年2月21日時点で発表されているものに限ります。
LINEMOと楽天モバイルのキャンペーン比較
LINEMO | 楽天モバイル | |
キャンペーン | ▶︎先行エントリーでPayPayボーナス3,000円相当プレゼント(終了) ▶︎Twitterキャンペーンへの参加で抽選270名にPayPayボーナス10,000円相当プレゼント(終了) | ▶︎楽天モバイルへの申し込みで楽天スーパーポイント5,000ptプレゼント ▶︎スマホ本体の同時購入で上記に追加で楽天スーパーポイント20,000ptプレゼント ▶︎楽天モバイルと楽天ひかりを両方申し込むとどちらの月額料金も1年間無料楽天SPU(スーパーポイントアップ)が常に+1倍 |
キャンペーンの豊富さで比較すると楽天モバイルに軍配が上がりますが、コンビニや飲食店などでの支払いに使える利便性でいえばLINEMOのPayPayボーナスのほうが使いやすいといえます。
月額料金やデータ容量に大きな差は見られないので、普段から利用するポイントサービスがある場合には、それを決め手に選ぶのも良いでしょう。
まとめ
以上、LINEMOと楽天モバイルの比較解説でした。
改めてこの記事の結論をまとめると、LINEMOと楽天モバイルのどちらにするか迷ったときは以下を参考に選ぶのがおすすめです。
LINEMOと楽天モバイルがおすすめの人の特徴
LINEMOがおすすめの人 |
▶︎地方・田舎エリアでも快適なデータ通信を利用したい人 ▶︎ソフトバンク回線の安心感を求める人 ▶︎普段からLINEトークやLINE通話を使い倒している人 |
楽天モバイルがおすすめの人 |
▶︎楽天モバイルの利用エリア内(主に都市部)に住んでいる人 ▶︎データ通信を20GB以上使う月がある人。 ▶︎データ通信をほとんど使わない月がある人。データ使用量に波がある人。 |
現時点では、エリアや回線の安定感はLINEMO、安さは楽天モバイルに軍配が上がります。
もう一度、料金・容量・キャンペーンの比較表も載せておきます。
LINEMOと楽天モバイルの比較
LINEMO | 楽天モバイル | |
月額料金 | 2,728円 | 0〜1GB:0円 1GB超〜3GB:1,078円 3GB超〜20GB:2,178円 20GB超〜:3,278円 ※2回線目以降はデータ容量が0〜1GBでも980円の料金が発生 |
データ容量 | 20GB/月 ※LINEギガノーカウント | 楽天エリア:無制限 パートナーエリア(au):5GB/月 |
速度制限時 | 最大1Mbps | 楽天エリア外:最大1Mbps |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 ※Rakuten LINKアプリからの発信なら無料 |
通話オプション | 5分かけ放題:500円 24時間かけ放題:1,500円 ※1年間は500円割引 | なし |
諸費用 | 契約事務手数料:0円 SIM交換/再発行手数料:0円 MNP転出手数料:0円 | 契約事務手数料:0円 SIM交換/再発行手数料:0円 MNP転出手数料:0円 |
契約期間/違約金 | なし | なし |
5G対応可否 ※対応端末が必要 | ○ | ○ |
テザリング利用可否 | ○ | ○ |
メールアドレス | × | ○ ※2021年夏頃を予定 |
海外利用 | ○ | ○ |
サポート | × | ○ ※店舗でのサポートも受けられる |
キャンペーン | ▶︎先行エントリーで▶︎PayPayボーナス3,000円相当プレゼント ▶︎Twitterキャンペーンへの参加で抽選270名にPayPayボーナス10,000円相当プレゼント | ▶︎楽天モバイルへの申し込みで楽天スーパーポイント5,000ptプレゼン ▶︎スマホ本体の同時購入で上記に追加で楽天スーパーポイント20,000ptプレゼン ▶︎楽天モバイルと楽天ひかりを両方申し込むとどちらの月額料金も1年間無料楽天SPU(スーパーポイントアップ)が常に+1倍 |
ぜひ本記事を参考にして、ご自分の使い方にあったスマホキャリアをお選びください。